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御津町商工会

★大恩寺の『阿弥陀十五菩薩来迎図』 (7-㉔)

52.png3幅に画かれたものであって、中心になる1幅には阿弥陀如来を画き、左右の各1幅には14人ずつ二十八部衆が、歌舞音曲をかなでながら白雲に乗って、住生人のところへ降りてくるという来迎図の典型的なものであります。
この種の画は、ほとんどの浄土宗寺院に保存されていますが、大恩寺のものは特に彩色にすぐれているといわれます。
この図は室町時代初期か、それ以前の作と推定されるとのことです。この前に坐るとどこからともなく糸竹の妙音が響き、白雲が身辺をとりまいてくるような気持ちがしてくるという人もあります。
これは当時2世肇誉上人のとき、岡崎城主松平親忠が寄進をしたという裏書があり、軸の修理に当っては幕府に届出て将軍の命を仰いだということが書かれてあります。

          広報みと❺文化財 昭和52年11月15日号より