小規模事業者の活躍を応援します。

御津町商工会

⑤ 御津山 (ヒメハルゼミ)

56-3.jpgビメハルゼミは、本州関東以西の照葉樹林(特にシイノキ林)に棲息するセミの一種であり、成虫は6月下旬にかけて発生します。成虫は群棲し、7月上、中旬のむし暑い夕刻ごろ特色のある鳴き声を聞かせてくれます。
2・3匹のリーダー的セミが音頭をとるように鳴くと、続いて何百というセミが一斉に鳴き出し、その様子は夕立が木の葉に降り注ぐようにザーと数分間鳴き、一斉にピタリと鳴き止み静寂にかえるので、聞きようによっては荘厳な感じすら覚えるほどです。
古くは、この地方に広く分布していたと思われますが、現在はシイノキ等の古木っが多く残っている林にわずかに棲息し、発生地も限られているようです。近くの相楽観音堂付近(蒲郡市)の棲息地は、すでに県指定を受けていますが、本町でも確認されたわけです。

       みと歴史散歩❷古道に沿って 平成12年2月発行より