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御津町商工会

㉘ 萩原神社

法住寺をあとに300mほど西に行くと、萩原神社がある。祭神は丹野城(御津町金野)城主と伝わる萩原左衛門尉芳信である。芳信は応仁の乱(1467~1477年)の頃に当地方に来て、御堂山(豊川市と蒲郡市の境にある山)の山頂に全福寺(蒲郡市相楽町にその寺跡がある)の僧を動員して砦を築き、周辺地域を治めたという。その後、芳信は文明2(1470)年に家臣の反逆にあい自刃したといい、大永2(1522)年に孫の助右衛門が芳信を祀り、萩原神社を創建したという。

萩原神社祭礼の獅子舞神楽【市指定無形民俗文化財】
獅子舞神楽は、毎年28-21.jpg4月最後の土・日曜日に行われる祭礼において神社周辺の各所で行われる。士曜日は夕方から、日曜日は朝から始められる。弘化元(1844)年に、鈴木三郎という人が神霊を慰め奉る気持ちから、田原の師匠について女獅子の舞を習得し、神社の祭礼に舞を奉納したのがその始まりという。

びんご林
萩原神社の南300mの畑の中に、「びんご林」と刻まれた石碑ある。萩原神社の祭神である萩原芳信が、家臣の反逆にあい自刃したと伝わる場所である。

    豊川の歴史散歩小坂井の町から御津へ 平成25年10月発行より