菟足神社をあとにオノ木交差点を西へ進む。JR飯田線・名鉄名古屋本線を越えると左手に石碑がある。この辺りが柏木浜の伝承地である。柏木浜は、菟足神社の祭神である菟上足尼命が、穂の国造としてこの地に赴いた時に上陸したところといい、菟足神杜が最初に設けられたと伝えられる場所である。またこの周辺は、古代東海道の豊川の渡船場である「志香須賀の渡し」があったとも伝えられる場所でもある。
現在、柏木浜の伝承地には、「柏木濱」と彫られた自然石の碑と、カシワの木が植えられている。
豊川の歴史散歩:❸小坂井の町から御津へ 平成25年10月発行より