穴観音古墳をあとに西へ向かい県道368号に出て、国坂峠方面に進む。3.6㎞行くと、みとゴルフ倶楽部に入る交差点があるが、この北側に熊野神社がある。
平安時代末に三河国の国司であった藤原俊成は、蒲形・竹谷(ともに現在の蒲郡市)の荘園を紀伊(和歌山県)の熊野山に寄進した。このように御津周辺は、海を通して熊野地域とつながりのある地域であり、この熊野神社の存在もそのことを示している。
熊野神社の境内の一角に藤の古木がある。毎年5月上旬から中旬に、見事な花を咲かせる。
豊川の歴史散歩:❸小坂井の町から御津へ 平成25年10月発行より