竹本城跡を出て県道372号を北東に向かい、200mほど先の交差点を南に入る。50mも行くと西に船山古墳が見える。
船山古墳は全長37メートルの前方後円墳で、後円部の径は21m、前方部の最大幅は15m、墳丘の高さは最も高い後円部で4mある。後円部の墳頂付近には盗掘跡と思われる直径3mほどの陥没箇所がある。発掘調査が実施されていないため造れた時期はよく分かっていないが、採集されている埴輪の破片の特徴などから6世紀前半頃の築造と推定されている。当時、この地域を支配していた首長の墓と考えられる。なお、市内には八幡町にも同じ名称の前方後円墳がある。
豊川の歴史散歩:❸小坂井の町から御津へ 平成25年10月発行より