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御津町商工会

④久保古墳

船山古墳をあとに姫街道を東へ200m進むと、右手に国府東地区市民館がある。その駐車場の脇に、こんもりとした高まりが残る久保古墳がある。この古墳は直径20mの円墳で、高まりの上に登ると大きな石が土に埋もれているのが分かるが、これは古墳の横穴式石室(遺体を安置する部屋)の天井石である。明治時代に地元の人が古墳を発掘した際に、士器が出土したと伝えられている。古墳の規模や形態などから6~7世紀に造営されたと考えられるが、この時期の円墳は群をなして造られることが多く(群集墳)、久保古墳の南側にはかつてもう1基円墳があったという。

   豊川の歴史散歩:❺三河天平の里から財賀・萩の山あいを行く 平成25年10月発行より