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御津町商工会

⑧ 本光寺

159-1.jpg当寺は妙心寺派の禅寺で、嵩山の正宗寺の末寺ですが、創建はつまびらかでなく、天文2年(1533)に一法禅師によって中興されたとのことです。山号は慶雲山、阿弥陀如来を本尊とし、春日の作と伝えます。
ほかに、子供の遊戯の状を現わすとされる翫地蔵を祀ります。元は原上山地蔵院の本尊でしたが天文九年(1540)の台風で堂宇が損壊し、この寺に安置されるようになったと言われます。
境内には2基の西国三十三所観音碑があり、宝暦9年(1759)の笠付型は1m弱の高さで、寛政2年(1790)の自然石のは、台座に20余名の同行の名を刻み、ほぽ等身の高159-2.jpgさです。
道を隔てて南の墓地は、江戸時代からの豪商鈴木忠兵衛家の墓碑が立並び、俳号を木蘭と称した忠兵衛のが正面阿弥陀像から南へ3基目に、幕末の羽田野敬雄門下で和歌を善<した光重のが入口近くにあります。
なお本寺は、明治5年に学制がしかれたころ学校に充てられ、同22年の町村制成立後、同39年の御津村誕生までは御馬村役場が置かれ、現在も御馬公民館や区事務所が設けられるなど、地区と深く関わっています。

       みと歴史散歩❹湊と引馬の里 平成12年2月発行より