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御津町商工会

⑯羽衣の松

43-2.jpg豊川分流堰管理所敷地内に、1本の松がある。この松は、地元に伝わる羽衣の松伝説にちなんで植えられた松である。

羽衣の松 【むかしばなし】
その昔、1人の天女が豊川べりの松に羽衣を掛け水浴びしていた時、行明の里に住んでいた若者が、その羽衣を持ち帰ってしまいました。天女は羽衣を返してもらいたい一心から若者のお嫁さんとなり、やがて男の子が生まれ、幸せな侮日を送っていました。男の子の7歳の誕生日の夜のことでした。天女は若者に「羽衣を見せてください」と頼み、若者は羽衣を床の間に掛けて見せました。すると天女は羽衣を身に付け、あっという間に窓の外へ出ていき、「きょうでお別れです。形見に人形と茶の実を置いていきます。子どもが病気になったら、茶を飲ませてやってください」と告げて、天に帰ってしまいました。
その後、男の子はすくすくと丈夫に育ち、星野勘左衛門行明という弓の上手な武士になったといいます。        (『とよかわのむかしばなし』より)

    豊川の歴史散歩豊川沿いを行く 平成25年10月発行より