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御津町商工会

★御馬城をめぐる口碑 (1-⑥)

34.png御馬城は応安2年(1369)将軍の足利義満が細川頼之に築城を命じて城をつくらせた。
細川氏の側の酒部氏がこの城を守っていたが、文明年中(1469~1486)今川氏の攻撃をうけて落城した。そのとき城内の女、子どもまで残らず皆殺しにされてしまったという。そのために後になって幽霊が夜な夜な現れるようになったということで御馬の人は、この城の跡をこわがった。ここを須賀屋敷ともいう。
その後、今川氏は、こんどは松平氏(徳川氏)と戦って敗れた。そのとき、今川氏は引馬神社にたてこもったために、神社の周辺で激戦が行われお宮様は兵火にかかった。今川家から奉納された多くの宝物は焼かれてしまったが、一部の宝物は地中に埋められたとのことで、その場所はお末社の下に巨石があって、その下にあたるということである。

         広報みと❹郷土の伝説 昭和51年5月15日号より