①妙顕寺

JR東上駅を出て西に行き、飯田線の踏切を渡って200ｍのところに曹洞宗寺院の妙劉寺がある。
寺伝によれば、妙劉寺は慶長5(1600) 年に開かれ、当初は現在地より南の場所にあって、東郷寺という名称であったといい、その後、寛永12(1635)年に現在地に移されたという。涅槃図などの市指定文化財を所蔵している。

妙劉寺の本堂内陣【市指定有形文化財】（見学できません）
妙劉寺の本棠は、元禄5(1692)年に再建されたもので、本尊が安置されている空間を内陣という。
天井は後の補修を受けているが、4本の柱の上に渡された台輪と天井との間に立体的に広がる斗栱という組物はよく保存されており、当時の建築技術を今に伝える貴重な建造物である。

　　　　豊川の歴史散歩：❻本宮山麓を行く 平成２５年１０月発行より