御油駅前郵便局が設けられたのは明治40年3月で、最初は駅最寄りの内国通運店の店舗の一部を間仕切りして開局しました。その年11月には近くの西玉ずしの店内に移り、さらに44年3月には、御油踏切の東の街角に局舎を新築移転し、同時に電話交換業務を開始しました。そのころはまだ電灯のない時代で、加人者は旅館、製糸工場、医師、資産家等わずか20人でした。
翌45年6月集配業務が始まり、大正5年には電報と簡易保険業務も加わって局舎が手狭となり、字中道地内に鉄筋コンクリートニ階建合掌造りの優美な舎屋を建設して、12年5月に移転しました。
昭和18年8月一局名を御津郵便局と改め、41年8月には泙野字仲田地内に御津電報電話局が設置されて、電報と電話の業務を同局に移管しましたが、その時の電話加入者数は860余でした。
その後も業務の膨張で多くの不便が生じたので、その解消策を国営局舎の設置に求め、関係者が協力して強く要請を重ねた結果、用地取得も成り、局舎も落成して49年9月現在地に移り、今に至っています。
平成10年度郵便物の一日平均取り扱い数は、引受2,191通、配達6,636通でした。
なお、昭和62年1月広石字船津地内に無集配局の御津広石郵便局が開局し、窓口業務が始まりました。
みと歴史散歩:❶駅中心に 平成12年2月発行より